仙路行(詰将棋)

私の会社での昼休み(12時~13時)の過ごし方について、
弁当を20分かけてYAHOOニュース見ながら食べる。
それからスマホアプリの将棋クエストの『今日の問題』を5分ほどかけ、それから対局(5分切れ負け)を3局指す。
それから5~10分仮眠をとれば、昼休み終了となる。
数週間前だが、『今日の問題』で仙路行というタイトルの詰将棋が出題された。
(山田修司氏作)

仙路行0手.png

鑑賞用として手数の長い詰将棋がたまに出題されるが、指し手が間違っていれば間違ってと指摘されるし、受け側の手は
ソフトが指してくれるので、正解手順にたどり着くのは、そんなに難しくはない。
この作品も5分くらいで解けた。
厳密に言えば、解けたではなく、詰め手順を導き出せたというべきかもしれない。
しかし、手順はわかったが、相手の受けも含め、その手の意味が全くわからない。
普通に解こうとすれば、きっと私の棋力では、解けないだろう。
早速、家に帰って調べてみた。 『仙路行』近代将棋昭和44年6月号に出題された作品。
とにかく、この方の作品は、構想力が凄すぎる。 よくこんな構想を実現できるなと感心させられる。

さて、詰め手順だが、上図から
▲29飛 △38玉 ▲37金 △同玉 ▲38金 と進む。

仙路行5手.png

5手目は金でないといけない。歩だと36に逃げられる。

6手目から
△同玉 ▲27銀 △37玉 ▲39飛 △同馬
仙路行10手.png

打ち歩詰めの形になってる。 飛を捨てて馬を呼び込み、打ち歩を解除。

そして11手目

▲97飛 △87と

1歩補充で、取れる飛を取らずに△87と。 このあたり意味がわからない。

仙路行12手.png

さらに13手目から
▲同飛 △57と

仙路行14手.png

詰め方(先手)の同飛に、更に受け側(後手)は飛を取らずに、△57と。
全くもって、意味不明だった。

15手目から
▲38歩 △同馬 ▲26銀 △36玉 ▲86飛 
△76と ▲同飛 △56と


仙路行22手.png

同じような手順で、受け側はとれる飛を取らずに、△76と と取らせて更に△56と と受ける。

23手目から
▲37歩 △同馬 ▲25銀 △35玉 ▲75飛
△65歩 ▲同飛 △55歩 
仙路行30手.png

同じような手順が続くが、今度は30手目△55歩としっかり合い駒で受ける。
どうして98の角で飛を取らないのか、わざわざ角の利きにと金を置いて取り返さない。
その謎が、ようやく解ける。

31手目から
▲36歩 △同馬 ▲24銀 △34玉 ▲35歩
△同馬 ▲23銀不成 △33玉 ▲34歩 △同桂
▲22銀不成 △32玉 ▲33歩 △同銀 ▲62飛成
△同金 ▲21銀不成 △31玉 ▲32歩
仙路行49手.png

一気に進めたが、▲62飛成と捨てて、49手目▲32歩と打つ。
ここで、いままでの不可解な謎が解ける。
この▲32歩をめぐっての、詰め方、受け方の攻防だったのだ。
この▲32歩が打てるのは、飛を捨てて、92の角道を通すことで、打ち歩詰めを回避してるのだ。
それにしても、すごい構想だ。

50手目から
△同角成 ▲同銀成 △同玉 ▲43角 △42玉
▲52角成 △同玉 ▲62と △同銀 ▲63金

仙路行59手.png

ここまで進むと詰み形が見えてくる。
以下の詰め手順は省略するが、91手で詰めあがる。

詰め上がり図
仙路行91手.png

打ち歩をめぐっての攻防は、詰将棋ではよくみるが、この詰将棋のスケールは大きく、緻密だ。
この人の詰将棋集を購入してみたくなった。 解くことはしないと思うが、鑑賞するだけでも楽しめそうだ。




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